企業に求められる労務管理を改めて考えましょう

企業が労務管理を行う上で大切なことはいくつかありますが、そもそも労務管理とは何なんでしょうか?

企業の経営資本とは、ヒト・モノ・カネだと言われています。特に日本の企業では年功序列、終身雇用、企業別労働組合といったヒトに関する人事労務がありそれについてある程度の重きを置かれてきました。このような労務管理によって、社員のやる気をだし、プラスの影響を会社をもたらすように統制していくのが労務管理です。

しかしバブルの崩壊とともに、年功序列制度は崩壊し始め、終身雇用という考えもなくなっていき、労働組合というものも力を弱めていきました。そのような人事的労務管理がなくなったのにもかかわらず、日本では学校で職業関連の教育が行われないため、企業がOJTによって社員を鍛え上げ使える人材として教育していくのが一般的なままで、社員のやる気というのはそれぞれの会社がいかに社員のモチベーションを上げていくかという労務管理に委ねられています。

現在労務管理を考えるうえで大切になっていることは、いかに快適に過ごせ、円滑な人間関係を構築できるのかと言った、物質的ではなく精神的に豊かであるということを社員が求める傾向になりつつあります。