経営というのは、その企業が掲げる企業理念や会社方針を貫き通すこと、そしてそれを継続的発展的に実践して行くことが前提となります。そのために経営者が行うことの最重要事項は、企業基盤の構築ということになります。
本店所在地、定款、規則規程、事業インフラ、IT対応、商品やサービスの開発、生産、宣伝、営業、アフターサービスなど一連の事業活動を整えることになります。そして顧客志向という視点も含めて無駄を排除し、然るべき価格で提供し、理念方針を貫くための利潤も適正に確保する仕組みを作るということとなります。
多くの企業が、創業者の熱い志や目的を達成する執念に支えられて、成果を出し、人間社会に貢献しますが、これまた多くの企業が、創業者を失うと萎えてしまうという事実は、あちらこちらで散見できるものとなっています。
創業期は事業活動を軌道に乗せるだけでも大変ですが、需要事項の一つとして忘れてならないのは人の育成です。特に、トップを任せられる後継者の育成は、一朝一夕で行うことができません。しかし、それができないと、企業の将来は見えてこないのです。事業推進と人事育成は、企業にとって車の両輪という心構えこそ、企業の維持・発展に不可欠なものなのです。